KENYA TOP Specialty Coffee KIANDERI AB
【生産国】 ケニア
【生産者】 ロニコーヒー生産者組合
【地 域】キリニャガ地区(Kirinyaga)
【品 種】 SL27、Ruiru11、Batian、K7
【標 高】 1673m
【精製方法ウォッシュド
アナエロビック【内容量】 100g
【カッピングコメント】 フローラル、プルーン、カシス、エキゾチック、キャラメル、タータリック、ラウンドマウスフィール、ロングアフターテイスト
ケニアのコーヒー産業
ケニアはコーヒー誕生の地とされるエチオピアに隣接していながら、コーヒー豆の栽培は19世紀末ごろから始まったといわれており、比較的歴史の浅いコーヒー生産国です。しかしながら、ケニアの理想的な生産環境で生まれるコーヒーは、その複雑でリッチなフレーバーによって世界中で評価されており、現在ではアフリカのコーヒー産業を牽引し、発展を遂げています。
生産量は1987/88年の215万袋でピークを迎えましたが、それ以降は減少しており、近年では約70-80万袋が生産されています。この生産量は決して多くはなく、コーヒー産業の輸出額は輸出額全体の5%にもおよびません。
現在のケニア国内の生産面積は、約160万Haで、2/3が小規模生産者によるエリアと言われ、約70万人の生産者が従事しています。これらの小規模栽培者の大半は、ケニア国内で約600あるとされる農協団体によって組織されており、それぞれの農協組織が幾つかのファクトリーを運営し、地域の小規模生産者は、属するファクトリーにコーヒーチェリーを納入しています。
キアンデリ・ファクトリー
キアンデリ・コーヒーファクトリーは、周辺4つの村のコーヒーを処理するために1963年に設立されたコーヒーファクトリー(生産処理場)です。イロイ農協の傘下であるこのファクトリーには、949名の農家が所属し、749の農家が現役で毎年チェリーを納入しています。
年間に2回、3-5月と10-12月に雨季があり、クロップシーズンもあります。適切な雨量と冷涼な気候、なだらかな広陵地域での日照時間が、この土地で生産されるコーヒーの品質を高めます。収穫期は4-6月のサブクロップと10-12月のメインクロップに分かれています。
栽培されている品種は、SL28とK7がメインバラエティとなっており、ルイル11とバティアンは近年植樹が見られていますが、全体の生産量の1%程度と報告されています。
ファクトリーの活動
納入されたチェリーは、近隣を流れるカンダカメ川を水源とした水で果肉除去が行われ、一晩発酵槽を用いてミューシレージを分解した後に、水路での水洗、ソーキングプールでの洗浄を経て、乾燥場に持ち込まれます。アフリカンベッドでは、乾燥状態が均一になるように頻繁に攪拌を行い、選別を同時に行いながらドライパーチメントのコーヒーに仕上げられます。収穫したチェリーをその日のうちに適切に処理するために、ファクトリーにはパルパーやウォータータンクの循環システム、発酵槽やソーキングプールを複数構えており、品質鮮度を保持しながら、効率的に生産処理ができるように整えられています。
ファクトリーには運営を任された固定の従業員が4名雇用されています。彼らは、政府機関や民間のセミナーや教育プログラムに参加し、日々ファクトリーの改善に尽力しています。特にキアンデリ以外のファクトリーが、どのように生産者と向き合っているのか、どのようにコーヒーの生産量や品質のサポートを行っているのか。積極的に学びながら、持続的なコーヒー生産を目指しています。特に農家の資金繰りを安定させるために、インセンティブや融資、農業資材の貸し出しなどを積極的に提供し、生産を後押ししています。